■ 概    要

 私たちがよく利用する自動車・地下鉄・エレベータ・家庭用品の洗濯機、さらに時計・カメラなど例をあげるときりがないほど機械の分野広がっています。特に最近の機械は、エレクトロニクスを組み合わせ、高速化・高精度化・自動化・無人化の方向に進んでいます。このような機械の仕組みを調べたり、作ったり、操作する方法を学習します。
就職・進学内容については進路先のページを参照ください。

 
 
1年生旋盤実習 3時間連続です。ここでは、すべてにおいて【半】社会人です。

 
 

■ 施    設

原動機実習室、材料・計測実習室、電子機械実習室、鍛造・鋳造実習室、板金・溶接実習室、仕上げ組立実習室、マシニングセンター実習室、NC旋盤実習室、機械加工実習室、情報基礎実習室、電気実習室、電気工作実習室、制御実習室、工業基礎実習室、電子機械実習室
 

■ 主 な 設 備

CAD/CAMシステム、パソコン、マシニングセンタ、NC旋盤、自動搬送装置、アームロボット、溶接ロボット、プラズマ切断機、電気溶接機、ガス溶接装置、普通旋盤、タレット旋盤、フライス盤、歯切り盤、形削り盤、研削盤、ボール盤、帯鋸盤、融解炉、加熱炉、内燃機関性能試験装置、油圧実験装置、水力実験装置、万能材料試験機、硬さ試験器、衝撃試験器、疲れ試験器、金属顕微鏡、電気炉、シーケンス実験装置、フィードバック実験装置、オシロスコープ、オシログラフ、電子電圧計、周波数測定器、電子・電気回路実験装置
 

電子機械科 Q&A

ここでは、主に電子機械科の授業や実習、資格、進路、などなど、学科に関することで疑問に思うことに対してご説明していきたいと思います。最初は見学説明会などのアンケートの質問に答えていきます。また、保護者懇談会の時の質問で、皆さんに参考になると思うところについて載せていこうと思います。

なお、お聞きしたい点がございましたら、学校代表のホームページアドレスよりお願いします。

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1 
「電子機械科は、電子と機械の名前が入っていますが、何をするところなんですか?」

1 
 電子は、電子回路や電子制御装置から名前がきています。私たちに目にするありとあらゆる製品は、その中に回路があり制御されて
できています。回路や制御方法を知るためには、電気の流れやプログラムの基本もわかっていなければなりません。したがって、現代
の「電子」の勉強は、ありとあらゆる製品の中身の仕組みの原理の勉強と理解して下さい。
 機械は、製品そのものを製作や整備するための技術を学びます。
 電子機械科は、「ひとりひとりが、将来のやりたいことが目指せる技術や知識の基本を身につける」ことを目指しています。
 『電子機械科で何ができるようになるんですか?』という質問には、『何ができるようになりたいのか言って下さい。3年間でその
目標への土台が作れるように教えます』と答えます。
 これからはAI技術講習もしたいなぁ と思っていますよ。


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2 「電子機械科では将来どんな仕事をするのですか?」「電子機械科では地元に就職できるのですか?」

2 
 牛乳を例にとりましょう。まずは牛の搾乳機。クワ、手押し車(通称ねこ)などの道具。牧草を刈り取る、ロールにする、などの
農業機械、生乳を保存する冷蔵保存装置(タンク、温度制御装置) 運搬するための専用タンクローリー、いよいよ牛乳メーカーで
すが、そこでもまずは保存装置、成分調整器、パックに入れる自動充てん装置、食品安全ために容器の中を透視する装置、バーコー
ド貼り付け装置、倉庫まで運ぶ自動運搬台車、トラックに積むフォークリフト、各店に配達する保冷トラック。仕事場のチリやゴミ
を除去する特別な空調設備と空気清浄装置、安全管理のために従業員の身体検査をするX線ゲート、IC認証装置、自動ドアも流し
台も。私たちが目に見える商品や物は、その過程で様々な企業の関わりがたくさんあります。工業の仕事は、目にする完成品の前ま
での縁の下の仕事がほとんどです。電気・ガス・水道というように、普段はその仕事を注意して目にすることはないと思いますが、
卒業生は皆、豊かな生活と安全を守る尊い仕事をしています。
 また、電子機械科は地元に仕事がない、という誤解があります。仮に就職希望生徒が全員市内を希望しても完全に就職できます。
電子機械科では、本人の素質、可能性はもちろん、家族構成、将来のライフスタイルまで考え、企業の情報を公平に公開し、一人一
人としっかりと話し合い相談し合いながら、進路を決定することを方針としています。
 どんなことでも相談にのります。学校見学・電話、いつでもどうぞ、お待ちしています。


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3 「実習はどんなことをするのですか?」「実習のレポートとは何ですか?」

3 
 電子機械科の実習は、電気電子制御系の実習と機械ものづくり系の実習の両方の分野が半分半分あります。電気電子制御系は、大
まかに情報プログラム実習、電気配線実習、電子シーケンス制御実習という内容になります。機械ものづくり系は、旋盤加工、ガス
溶接、アーク溶接、NCとMCといったプログラムによって材料を加工してつくる実習、という内容になります。来年からは、実習
内容を少し見直し、新1年生入学のカリキュラムから、2年次に上がったときから自動車実習から始まるようにしています。
(※現在自動車実習は3年次だけですが、新1年生からは2年次と3年次でやります)   
 よく、旋盤や溶接が苦手だから機械科はNOとか、電気や電子が好きだから機械科はNOというお話を耳にします。中学3年生の
進路選択で、本当にその道で働くのだ、というしっかりとした目的意識があれば、3年間そのような勉強を極めた方が絶対にプロフ
ェッショナルになると思います。
 しかし、電子機械科は、多様な知識や技術の基礎基本を実習経験することによって、自分自身の人間性や個性を磨き、生徒それぞ
れの将来ベストな道案内をすることを根底としています。
 電子機械科のレポートは、実習内容をまとめて書くこと(実は実習時間で配られるプリントや教科書で結構まとまっています)、
提出の時に内容を質問し答えること(実は実習時間で生徒に質問をして何度か予備練習します)という2つが課題です。簡単ですか
?きれいに丁寧に書けますか?漢字をひらがなでごまかしてないですか?話すときに「あー」とか「わかりませ~~ん」とか礼儀知
らずなことになっていないですか?当たり前のことを当たり前に真面目にできるように習慣化すること。それが電子機械科のレポー
トです。  

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4  「交通の便は、実際にどうなのでしょうか?通いにくく、遠いというイメージがあります。」
             「冬、特に交通障害があった場合は、生徒の皆さんはどうされているのですか。」


4 
 ①JRの最寄りの駅は、JR発寒駅になります。桑園駅よりは遠くはなりますが、同じ星置行きまたは、小樽行きの普通列車になるので、数十分の違いというところです。ホームページでは20分とありますが、男子の場合は、もう少し短いと思います。20分は友達同士、話をしながら歩いた場合と考えて下さい
発寒イオンは、桑園イオンと違い、駅より少し離れており、周りも工業団地で何もないので、ほとんど寄り道もなく、交通費が増えますが、無駄な交際費は使わないと思います。

②地下鉄は終点宮の沢駅になります。ここからバスに乗りますが、琴工前まではどの路線も通る本数が多いです。北18条と宮の沢駅では宮の沢の方が遠いですが、東西線1本で通学となれば乗り換えがないので、少し遠いぐらいかなと思います。終点なので寝ていても・・・・

③交通障害は、JRもしくは地下鉄が不通となった場合のことだと思います。開通するまでひたすら待つか、保護者の方の送り迎えとなります。生徒は欠席扱いとはなりません。冬に校舎内で待つ場合は意外と楽しそうに生徒ホールや空けた実習室内で、おしゃべりしています。時には先生も帰れないので、苦しさの中で味わう団結した楽しい一時となります。

その他。自転車の場合は、お住まいの地域によっては、もう一つの工業高校よりも距離が遠くなります。しかし、八軒から琴似工業高校までは、自転車も自動車も、朝は同じ時間かもしくは自転車の方が早く学校に着きます。これは今までの本校の生徒の様子からの経験ですが、学校に近い方が遅刻が多く、時間にルーズな傾向にあります。遠すぎても通学だけでしんどいので3年間となると考えた方がよいとは思いますが、近さだけではタフさが身につかないので、そのバランスが難しいところです。

ただ、子どもがよりよく成長するためには、通いやすさは上位の選択肢ではないと言うことでしょうか。
入学して間もなく、行き先不明のバスに乗ってしまい、見たこともない景色で降りて、必死に頑張って遅刻してくる場合があります。私たちはその時「お疲れ様。ご苦労さん。」とねぎらいます。遠い学校には、そんな良さもあります。


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5  「女子生徒でも大丈夫ですか?ものづくりで女子は将来なにをするのですか?」
                「おとなしくても大丈夫ですか?(女子男子関係なく)。」


5 
 今年、全国溶接甲子園大会に出場した生徒は、電子機械科2年生女子と3年生女子です。他県でも女子生徒の出場者は数名いました。
電子機械科では、機械系分野の実習として溶接・旋盤・やすり仕上げ・エンジン分解組み立て電気系分野の実習として電気工事配線・交流直流回路、電子系分野の実習としてプログラミング・シーケンス制御など、多数ラインナップしています。男子だから女子だからという発想ではなく、何ができるか、何を伸ばすかが、電子機械科の大きな特色です。溶接大会に出場した女子生徒、大学進学を目指す女子生徒、道外就職に内定(パナソニック&新日鉄住金)した女子生徒、市内就職に内定(ホクエイ&丸北三健工業)した女子生徒卒業生たちは、バリバリの化粧をして、さっそうと働いています。 製造業は女性比率は2割オーバーが当たり前、工業高校もそうなるべきですね。
また、元気がいいから大丈夫とは、必ずしも思いません。不正がないこと、うそをつかないこと、整理整頓し常に心がけ、安全と信頼を第一に考えることが、ものづくりです。饒舌な言葉、理論武装した言葉はコミュニケーションとは違います。ホウソウレン(報告・相談・連絡)ができるようになること。おとなしくて大丈夫です。



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6  「普通高校と違い、工業高校での入学式の購入物品で特別なものは何があるのですか?」

6 
 来年度入学する電子機械科生徒の購入する物品です。
上下の実習服男女共用のスタイリッシュシルエット。上着はジッパーが一番上まで閉じるタイプ。
カッコよさと安全性の両方を兼ねています。
実習用の帽子シンプルで飽きの来ないデザイン。作業用としての素材でありながら、
普段かぶっても違和感のない形です。
実習用の安全靴滑らない、焼けない、落下物に耐えれる、クッション性があるなどハイレベルな安全性を備えています。実習、インターンシップ、工場見学など様々な場面で使用します。
電卓計算技術検定や授業、実習で使用します。
専門教科のテストは、電卓を使用して答えを出します。
製図道具基礎製図検定や製図の授業で使用します。
テスタ1年生の実習テーマ「電気」で部品を組み立て、一人1台完成し、自分のものになります。普段でも、簡単な点検であると便利な1台です。

これ以外に、普通高校さんと同じように、校舎内の上靴、体育用上下ジャージ、ハーフパンツなどを購入します。くわしくは、合格者に発送する書類の中に、詳しい用紙が同封されます。
上を読むと、え?普通高校よりも買うものが多い、と思う方がほとんどだと思います。
確かに、購入物品は多いです。その変わり、年間の某予備校主催のような模試代はありません。
入学後に別料金でそろえる参考書はありません。英単語3000語マスター本は買いません。
また、①~⑥は高校3年間使用できるものであることは当然の条件として、卒業後も機能的にもデザイン的にも使用できる内容で吟味し選択しております。
電子機械科の在校生の実習服は「メーカー アイトスAZ60401」です。


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■ topics

電子機械科
12345
2023/09/21

学校見学会でのとりくみ

| by web管理者
先日の学校見学会で電子機械科ではいろいろな取り組みを中学生に紹介しました
生徒が制作したものを生徒が紹介しました。
エアエンジン機関車は学校の授業でエンジンも製作したもので
多くの中学生に乗ってもらえましたありがとうございました
   

また、高校生ものづくりコンテスト旋盤部門で2年連続優勝した八木さんもねじ切りの技術を中学生に披露しました。


 
12:31
2023/08/24

第23回高校生ものづくりコンテスト北海道ブロック大会旋盤部門優勝

| by web管理者
8月18日、19日に苫小牧工業高等学校で行われた高校生ものづくりコンテスト北海道ブロック大会・旋盤部門に電子機械科3年A組 八木志友さんが参加しました。
昨年優勝してる大会で大きなプレシャーの中前日練習では緊張を見せていなかったのですが、本番当日は緊張で手が震えていたようです。
終わった時は落ち着いていつもの加工ができたと安心 していました。
結果は最優秀賞で11月九州で行われる、全国大会の出場権を得ることができました
全国でもよい加工ができるように頑張ります

10:55
2023/08/24

若年者ものづくり競技会参加報告

| by web管理者
 7月31日~8月2日まで静岡県で行われた、若年者ものづくり競技大会に
フライス盤部門に電子機械科3年A組 髙山憂詩さん旋盤部門に電子機械科3年A組八木志友さんが参加してきました。
20歳までの大学生や職業訓練を受けている人が参加できる大会で最後まで
諦めずに加工しました。結果は入賞できませんでしたがとても勉強になった3日間でした。応援ありがとうございました。   
10:53
2023/03/22

ペーパーブリッジコンテストを行っています。

| by web管理者

 電子機械科2年生の「機械設計」の集大成として、「ペーパーブリッジコンテスト」を行っています。梁における危険断面や曲げモーメント、断面係数、応力などの学習したことを活かして、各グループで創意工夫し製作しています。
 50cmの間に長さ70cm以内、幅5~15cmの橋を架け、3kgの荷重に10秒間耐えたら合格です。その中で最も軽量のものを優勝とします。

                  
10:59
2023/03/09

北海道初を目指して奮闘中!

| by web管理者
電子機械科2年髙山さんが8月に行われる2級技能検定 機械加工 フライス盤作業に挑戦を目指して健闘しています。
昨年高校生では北海道で、はじめて3級フライス盤加工を取得し上級資格を目指しています。
技能マイスターからの指導を受けるべく、鉄工団地にあるナカヤマ精工様でマイスターの中山さんの指導を受けて加工練習をしています。作業量が多く精度も求められる検定ですから、練習での集中力は半端ないので少しづつ工程を覚えています。

                           
09:13
12345